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出力2000キロワット規模…出光が国内初建設、次世代営農太陽光発電所の全容

出光興産は徳島県小松島市に、国内初となる出力2000キロワット規模の次世代営農型太陽光発電所を建設する。農業と再生可能エネルギーを両立する発電所を実証する狙いで、2026年2月の完成を予定している。千葉県木更津市の同45キロワット設備(写真)で行った実証では、コメの収量に問題がなく、年間の発電量は日当たりのよい広い土地での太陽光発電並みを確保できることを確認している。

同社の次世代営農型太陽光発電設備は、太陽の動きに合わせて、農地の上に設置した太陽光パネルの向きを自動で調整する。耕作期間は農作物への日射量を最大化し、休耕期間はパネルへの日射量を最大化する。両面受光型のパネルを使い、裏側でも発電できる。パネルを支える架台の背は高く、農機の稼働を邪魔しない設計としている。

政府が40年度に再生可能エネルギーを主力電源化する方針を示した中、太陽光発電は再生エネの主力に位置付けられる。設置面積を現状の2、3倍にする必要があるが、大規模な太陽光設備を設置できる適地は減少している。そこで出光は農地に着目し、営農型太陽光発電の普及を目指している。

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